Cassette Blog 003

20

April

Sun 2014

Title: 127 hours

film

ダニー・ボイル監督の2010年の作品。「127時間」を観ました。

この一個前の作品が、「スラムドッグ・ミリオネア」というアカデミー作品賞を受賞した作品。普段小説を読まない自分ですが、この作品はたまたま原作「僕と1ルピーの神様」をあらかじめ読んでおりました。その作品が非常に素晴らしかったので(そもそも最後まで自分が読めた小説という時点でたいしたもの)、期待していたのですが、なんだがいまいちでした。駄作ではないですが、ハードルが自分の中であがりきっていたのが原因だとは思います。

問題と解答の導き方が、映画の方はこじつけ感があったりして、「え〜?」みたいなことがあったのですが、小説の方だと「なるほど!」という爽快感が得られて、ちょっとしたカタルシスが得られるものでした。なので、映画の方を観た方も、そうでない方も、是非、小説「僕と1ルピーの神様」を一度読んでいただきたいなと。

そもそも、自分くらいの世代で、ダンスミュージックを聴いていた人々は、「トレインスポッティング」の仕業で、確実にダニー・ボイルへの過剰評価というか、強い思い入れみたいなものが少なからずあったと思うのです。それが、「スラムドッグ・ミリオネア」により、個人的には落ち着いておりました。

そして、その後観た映画が今作です。

オープニングとエンディングが特にボイル節というかスタイリッシュな演出満載で、期待感が膨らみます。その後映し出される、自然の驚異的な美しさに、まずは目を見張りました。アメリカのユタ州、キャニオンランズ国立公園という実在の公園らしいのですが、まあとにかく美しいです。一度は行ってみたいという気にさせられるとにかく魅力的な映像が続きます。

女の子たちとちょっとしたいちゃつきなどもあって、その後は主人公がとある事故に巻き込まれ、一人その自然で格闘を続けるのですが、最初は意外と落ち着いており、自然慣れしている人ならではと思いました。

もちろんその後発狂しそうになったりもしますが、様々な知恵で乗り切る様は、ダニー・ボイルの根底に流れる何かなのかと思いました。

5年くらい前に「バンク・ジョブ」という傑作を観た時は、「人間最終的には、体力と腕力だよな〜」などと思ったりしましたが、この映画を観ると、体力は大事だけど、やはり知恵も大事なのかもしれないという気にさせられます。

悲惨な映画を観ることが多い自分ですが、取りあえずこの事故に巻き込まれたのが、自然慣れした彼でよかったなと。時間も90分と比較的コンパクトで観やすいので、是非ご覧ください。


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